2001年に、秋子さんは「木綿麗容」という作品集をつくりました。死んだとき配ればいいわー、遺書がわりよーと私にはかるいかんじで告げていました。
今、作品の細い糸までうつした写真と印刷の質感の再現性、まるで論文のように書かれた具体的な織の技法、染色に対する化学的な知識などにようやく気が付いているところです。
今回の展覧会をきっかけに、この作品集に使われたフィルムのデジタル化とブログでの公開を進めています。
しかし確認してみて気が付いたのですが、フィルムは4の5といわれる11cm以上の大きなもので、私の手におえるものではありませんでした。県美の学芸員の魚里さん、アルバスのカメラマン酒井さん、作品集のデザイナー ミタスデザインの西山さん、そして監修の祥文社印刷の花村さん、、、皆様のアドバイスとお力添えにより、デジタル化が実現しつつあります。
進めてみるとほぼすべての作品が販売したり寄贈して家族の手元にはないこと、暑い場所で保管していたので劣化の可能性もありうることがわかりました。今しかありませんでした。ご協力いただいています皆様に改めて感謝申し上げます。
また、作品集に向けてなみなみならぬ熱意を秋子さんが持っていたことを実感しました。木綿は写真では風合いを表現するのが難しい、という話はきいていました。この作品集では撮影、デザイン、印刷まで、相当つっこんだやりとりが繰り返されたのではないかと思います。「満足いくまでお付き合いするのが私の仕事だと思いました」と花村さんがおっしゃられていたのが心にのこりました。
写真は残されていた色校とフィルム
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