2016年11月5日土曜日

何十年か後にそっと何かが生まれてくれたら~作品公開にあたって


さて、今日からは、秋子さんの作品集「木綿麗容」から作品紹介をします。今年中は展覧会に展示されていないものを中心に紹介します。

紹介に当たっては、現在作品を所蔵している福岡県立美術館、木綿麗容を制作した祥文社印刷(株)さんはじめ多くの皆さまのご協力をいただきました。とくに祥文社印刷の花村様にはフィルムをデジタル化していただいたことで、作品公開が実現しただけでなく、恒久的にデータとして残すことができました。改めて感謝申し上げます。

著作権であったり、作品の模倣の問題であったり、公開にはいろいろなリスクが伴います。それでも私は長年、長期間公開可能なデジタル空間上での公開を目指してきました。

伝統工芸の世界では、家内工業という性質、修練に時間がかかることなどから子孫がその技を継ぐことが多いです。実際その状況に直面し、それはよい方法の一つだと実感しました。
でも私は、自然を表現するのではなく、自分の土木という仕事の分野で、自然とまちそのものをこれからも作っていきたいのです。

一方で一人の人間が人の枠を超えて作ろうとしたものも後世に伝えたいと思っています。

今まで作品をみて染織の世界に進んでくださった方、風通織を始めてくださった方もおられます。そういった方は、血縁はなくとも大切なあとを継いでくださる方々と思っています。
また分野は違っても、何かを感じた方の何十年か後にそっと何かが生まれてくれたら、ものづくりの分野でなくとも作品の破片が、その方のからだに残ってくらしを豊かにしてくだされば。そういう形で伝わっていくことを心より願っています。

麻衣



※クリックすると拡大できます。

作:高木秋子
上:「半夏生(1999)」 下左から「清流(1993)」「凪(1985)」「ちゅら、うりずん-若夏賛歌(1994)」
出典:木綿麗容(2001)
所蔵:福岡県立美術館
撮影:片山文博(2001) 協力:祥文社印刷(株)、西山満


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自己紹介

2016年秋福岡県立美術館で開催されるコレクション展Ⅱ[山喜多二郎太と高木秋子展の個人的紹介ブログ。高木秋子の家族が書いています。管理人mai